東洋医学を学ぶメリット

東洋医学は簡単にいうと、主に中国で発展した医学のことを指します。病気やケガの治療が目的である西洋医学に対し、病気やケガの根本的な要因が何であるかを判明させ、その要因を取り除くことを目的としているのが東洋医学です。
東洋医学では、患部以外が病気やケガの要因になっている可能性もあるという考え方があることから、基本的には患部だけでなく身体全体を診てから最適な治療法を決めます。

東洋医学の治療は時間がかかりやすいといわれていますが、身体への負担が軽くて済むのが大きなメリットです。
東洋医学による治療法は、根本から体質を治療してくれるという特徴を持っています。医療現場だけでなく、スポーツや福祉といった分野でも東洋医学の考え方が採用されていることから、知識や技術を身に付ければ、看護師として幅広い分野での活躍も期待できるでしょう。

東洋医学には、主に漢方や鍼灸を用いた治療、手技治療といった治療法があります。
漢方による治療とは、自然界に存在する植物や動物の一部を適切に処理して生薬を作り出し、複数の生薬を配合して人体に投与する治療法です。ほとんどの漢方は口から投与するだけで良いので、鍼灸や手技治療と比べると身体への負担は少ない治療法といえます。
鍼灸を用いた治療とは、人体の様々な場所にあるツボに対して鍼や灸といった道具を使ってツボに刺激を与える治療法です。循環機能の改善を促すことなどが目的です。
一方、手技治療は手を使ってツボや経絡に対して刺激を与える、身体の機能改善などを目的とした治療法です。